#321

某ビデオスタジオにて

アップロードファイル 13KB先日、高円寺の某ビデオスタジオで果てしの無い作業を終電までしてきましたよ。


やっぱり、スタジオのみんながこのブログを見ていました(笑)。
書き込みがバレている…。
よし! こうなれば…と居直って写真撮ったり。


先日観た『ブレードランナー』のDLPの話とかして。
あまりに綺麗な画面に驚いた話。みんな参考に観れ…とか。


作業話数。
21話 虫。(途中から)
22話 記念館。
23話 条件。


22話。
記憶していたより、画面が明るい。作業は大変になるかと思ったが、予想していたよりスムーズに進む。
K林さんの美術が冴えている。アンダーな話だから美術も暗く…とは決してしない。単なる回想…ということではなく、配色が、まるで時間が止まっているような、夢のような感じをうまく表現している。
ビジュアルイメージは北村想の舞台「碧い彗星の一夜」。学生時代、ポスト寺山を探して舞台を観まくっていたときに巡り合った一作。ガラス張りの温室。隣接するサナトリュウムに蠢く白衣の研究者たち。果たして彼らの研究とは。“その夜”は世界滅亡前夜なのか。やがて見上げる彼らの目線の先に、彗星が流れてゆく。それは世界滅亡の閃光なのか…。そんな内容だった(気がするが違うかも)。ビジュアルが印象に残っていて、本話数に影響があったかもしれない。
繰り返し出てくるカートは、視界の端に、たえず張り付いている“死”のアイコン。地下室に沢山あった、あの棺おけ。雰囲気は『ジェイコブズ・ラダー』みたいな感じで。コンテのM本さんとは、打ち合わせのときにそんな話をしたような気がする。
が。
上がったコンテをリテークして、M本さんが激怒。「打ち合わせどおりじゃなか!」と。まったくもって、こちらの後だしジャンケンで申し訳なかったが、どうしても、もう一捻りアクロバットが欲しかった。人によるが、コンテはこちらで修正する場合と、リテークして本人に直してもらう場合がある。人によっては修正されたことをマイナスと捉えてモチベーションを失う。こちらで修正するとM本さんは作品から降りてしまうだろう…。「直してくれ」「直さない」と、しばらく押し問答。とても厳しい会話をした。結局「じゃあ、結構です」とコンテを引き上げた。
M本さんは、この後も作品に残ってくれたが、この時のことを思い出すと今も胸が痛む。
“指差しマーク”の意味を、よく質問されるけど、もちろん、こんなところには書けません。


23話。
こちらも記憶していたより画像が明るい。作業も比較的スムーズに進む。
コンテのH本君は『ジェイコブズ・ラダー』を観ていた(あるいは僕がLDを貸したのかもしれない)ので話が早かった。が、上がってきたコンテはホラー色が強すぎて(そりゃそうだ)、リテークする。「あんたがやれって言ったんじゃん!」と、やはり抗議された(当たり前だ)。「恋愛色をね、女の子にふられる感じとかさ…」なんて話をしたような。女の子の話をすると、H本君は俄然と前のめりに乗ってくる。だからH本君とは、いつも女の子の話をしていたような気がする。
記念館に貼り付けれている額の中の絵が、今回、HDでクッキリハッキリ。記念館に眠る人たちのパーティー風景。なんて『シャイニング』。しかし、そこにはスタッフの飲み会の風景が(笑)。M倉Pがマイク片手にカラオケを熱唱している姿もハイクオリティで再現(いやー)。しかし、凄いなーHD。こんなに見えるとは。
この話は単に2クール目の最後というだけではなく、最終話への布石となっている。
一番残酷なのは“忘れられてしまうこと”なのではないか。。。。そんなことをボチボチと考えていた。
大切なことを忘れてしまった王子様。祈り続けていたお姫様は、やがて心が凍りつき…。
そこをキーワードにして、3クール目の展開を考えてみた。イクニ