#370

朝までかかった

アップロードファイル 28KBキングレコードで音楽の5.1chミックス作業。


「時に愛は…」
「絶対運命黙示録 industral mix」
「絶対運命黙示録 with 万有引力」


計三曲の作業。
終わりそうで終わらない。


「時に愛は…」
5.1chで聴くとリズムのタッチが周囲をグルグル回るのだけど、これがなかなか難しい。
5個(正確には6個だが)のスピーカーに音を移動せながらの曲進行なのだが、リア(サイドスピーカー)のあたりはともかく、前のスピーカーの場所で、どうしても他の音とぶつかってしまう。
ぶつかるのがそれほど大きな音じゃなくても、「音の成分」が近いものだと、お互いの音のいい部分を消しあってしまう。
むー。
思い切りが必要なのだ。
「あれもこれも」なんて考えていると、「本当に聴きたい音」が聴こえない。


おお。まるで人生のようじゃないか。


「絶対運命黙示録 industral mix」
これは2クール目で使用したバージョン。
1クール目は杉並児童合唱団の女の子達の声だけだったのを、アレンジを変え、さらに男性の合唱を加えてある。
当時、「絶対運命〜」は最初のバージョンの録りのときから、試行錯誤が続いた。
「いわゆる70年代のプログレ調で」という合言葉で作ったはずだったのだが、「70年代のプログレ」という言葉のニュアンスが僕と光宗さんとで解釈が違っていた。
僕はピンクフロイド的実験音楽…が70年代プログレだと思っていたのだけど、光宗さんはグルーブ(その場の、のりで一発録り)感が70年代的だ…というバンド編成でのアレンジ。
もちろん、どちらが正しいという正解などはない。
ただ「いや、こうじゃないんだけど」といい続ける僕に凄く空気が悪くなる…という収録現場だった。
いったい何が違うのだろう?
なやみ続けていたのだけど、ついにその理由が分かる日がきた。


「絶対運命黙示録 with 万有引力」
この曲によって、ついにシーザー氏本人のアレンジで収録が行われた(当時の話ね)。
そして、その収録(おもにミックス)を間近に見て、ついに分かったのだ。


そうか、******を******すると、ああいう音になるのか!


まさに舞台環境で作り続けられた音楽ならではのミックスだったのだ。
後に映画のときに「絶対運命黙示録 Adolescence cover」という曲を作ったのですが。
そのときには僕たちも満を持しての作業で、すっかり70年プログレの極意を身につけました。


でもね。
今回、改めて全部を聴いてみると最初の杉並の「絶対運命黙示録」ってピュアでいい。
なんだか怪しげな音楽にピュアな少女達の声。


そうかー。
最初の視聴者さんたちには、こういう印象で聴こえたのだな…と、ちょっと感慨。
(狙いじゃなかったのか!?)
自分はいつも何の作業をしていても「ちょっと違うよなー」なんて感じでしか聴けないので、そういう意味でドキドキしたな。


実はね。
この「絶対運命黙示録 with 万有引力」は、今回の5.1chミックスで最も苦労したのです。
作業は終電はおろか、明け方までかかりましたよ。
やっぱり今回も一番苦労したのは*****を******する箇所でした。


秘密だけどね。イクニ