記事一覧

台風の上陸数は?

視聴者から
「今年の台風の上陸数は、いくつですか」との質問をいただいた。

これに対する答えは「わからない」ということになる。

台風の発生数は平均すると年間28個、
上陸数は発生数の1割で平均2.8個である。
ただし、台風の上陸は、その時の気圧配置に大きく左右される。

台風は、自分で動く力は持っていない。
台風を取り巻く一般の風に流されて移動する。
台風が南の方に在る時には、太平洋高気圧の縁を回る風に流されて北上し、北の方に来ると今度は上空を吹いている偏西風に流されて東寄りに向きを変える。

ここで、上陸に重要な働きをするのが、上空の気圧の谷である。
気圧の谷が無い場合には、
台風は大きく西に移動して東シナ海に向かう。

ところが、台風が北上して接近しているときに気圧の谷がやって来ると、台風はスッと北上して上陸しやすい。

ところが、気圧の谷は平均すると
1日におよそ1000Kmも進む。
このように、台風の接近と1日に1000Kmも進む気圧の谷との重なりを、何ヶ月も前から予測するのは不可能なことである。

昔は気象庁からその年の上陸個数の予測が発表されていたが、
現在は発表していない。
理由は前述のとおりである。